ルーマニアのトランシルヴァニア地方には150以上の要塞教会があります。要塞教会はルーマニアの少数民族であるドイツ系のザクセン人(ルーマニア語でSași:サシ)やハンガリー系のセーケイ人(ルーマニア語でSeui:セクイ)によって、13~16世紀に敵の侵略から教会や町、人々を守るために建てられました。そのため、学校などの施設もある要塞教会もありました。城壁には敵が攻めてきたときに石や弓、糞尿を投げる穴があり、頑丈な鉄格子で門を閉鎖することもできました。要塞は攻められてこない平和な時期には食料の保管庫としての役割もありました。敵の攻撃で破壊されたり、西欧の宗教改革の影響などで何度も再建築や増築などをしているのでいろんな建築様式や宗派が混ざっていて、トランシルバニア地方の中世の歴史を感じられる場所の一つです。
UNESCOの世界遺産に登録されている要塞教会は7つ(Prejmer(プレジュメル)、Viscri(ヴィスクリ)、Saschiz(サスキズ)、Biertan(ビエルタン)、Valea Viilor(ヴァリャ・ヴィーロル)、Câlnic(クルニク)、Dârjiu(ドゥルジウ))あり、それぞれとても有名です。
UNESCOの世界遺産に登録されいない要塞教会でも特徴的で興味深いところはたくさんあるんです。ここではそのうちのいくつかをご紹介いたします。
・・・などなど。ここでは紹介しきれません!
たくさんの要塞教会を周るなら『Transilvania Card』があると便利です!このカードは約半年間有効(4月から10月まで)で50か所の教会に入場できたり、いろんなサービスが受けられます。私もこのカードを使ってあっちこっち周りました(ちょっと猫にガジガジされちゃってますが・・・)
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